ワセダシカ コラム

2020/06/11AO入試のメリット・AO入試で気を付けること

専門学校ではAO入試は主な入試方法になりますが、そのメリットはどんなこと?また気を付けなくてはいけないことなどはどんなこと?

6月1日より始まるAOエントリー

AO入試とは

学力重視ではなく、歯科衛生士になりたいという熱意、可能性、適性などを面談で評価する入試制度です。

高校の成績がすべてではない、というのは、歯科衛生士になるための専門的な技術や知識はすべて、この学校で一からしっかり学ぶことができるから。とはいえ、国家試験を目指して勉強していく3年間ははっきりって生涯で一番勉強する3年間となるでしょう。コツコツと復習をしたり、実習したことをまとめたりする「継続してコツコツ学び続ける力」は必要なスキルといえます。

 

ワセダシカのアドミッション・ポリシー

アドミッション・ポリシーとは学校の掲げる「どんな人材を求めているか」ということ。

ワセダシカの場合は

「学習意欲・コミュニケーション能力が高く、地域社会に貢献する歯科衛生士として、人々を思いやる優しい心を持つ心身ともに健康な人」を求めています。

エントリーシートと入試面談でしっかりはっきり目を見て自分をアピールし、

「コミュニケーション能力の高さ」と「やる気は十分!」というところを押し出していきましょう。

AO入試の倍率って?

専門学校では入試倍率を公表していません。ですが、多くの専門学校でAO入試の割合が高くなってきています。

専門職を学ぶ場所である専門学校は就職していく先もまた様々。学校は年齢、性別、国籍、偏差値などに偏らず、いろいろな可能性を持つ学生たちに専門的な知識と技術を身に着けてもらい、社会人として立派にひとり立ちしていくための場所です。そのため既卒や社会人の入学も多く、AO入試での増えているのです。

また近年では国際色豊かというだけでなく、グローバルという意味が、「様々なタイプの人材が混在する社会」という意味に変わりつつあります。それを受け、有名大学などでも今後はAO入試の割合が一般入試と逆転していくのではと言われています。

ちなみに夜間部もあるワセダシカの入試の比率は8割がAO入試。「勉強は久々・・・」という再進学組も「高校ではあまり成績は振るわなかったけど、元気だけが取り柄!」という高校生も積極的にAO入試で入学しています。

AO入試で気を付けること

専門学校のAOは落ちないでしょ!ってことはありません。

入試ですから、落ちることももちろんあります。

AO入試=誰でも入れる、ということではなくAO入試=誰にでもチャンスがある入試、ということを忘れてはいけません。

自分自身で勝負していくには、高校3年間、いや中学、小学校、それ以前からも「自分」という文化を作り上げているすべての要素が大切になってきます。学力や語学力といったことではなく「人間性」つまりは「個性」が大事な時代へと大きく変わりつつあるのです。

AO入試では

「きちんと自分の意志で進学を決めてきた」かどうか

「3年間学び続ける素質と覚悟があるか」など短い面談の時間で判断されます。

またちょっとしたことでもうそを言ったりごまかしたりするとすぐに見抜かれてしまい、信頼を失ってしまうことがあります。ただ正直にと言っても必要のないことまでペラペラしゃべる必要はありません。

聞かれたことにまっすぐにこたえること。

自分で考え自分の口で意思表明をすること。

この二つがとても大切です。

AO入試のメリット

なによりも、進路が早く決まること

高校の先生の中には、早くに進路が決まると浮かれて遊んでこれから受験をする子たちに悪影響だ、とか、早くに決めさせるなんて青田刈りだ(この表現がやや古い)、などとおっしゃる先生もおります。

でも果たして本当にそれだけでしょうか?早くに進路を決めた子やその家庭にとって、進学に向けた準備を早くから始められることは、金銭的な面でも、精神的な面や生活面でも、メリットが大きいのではないでしょうか。

どの学校も募集には定員がありますので、のんびりしていると募集が締め切られます。(ちなみにワセダシカは昼間部63名夜間部33名だけの募集です!)

また、年度末ぎりぎりの進路決定では最初の学費の納入などの出費と学用品費の出費が重なるなど、金銭的に苦しくなる場合も。

また受験生のいるピリピリした空気を年明けまで引っ張ることの息苦しさ、生活のしづらさ。

それよりも早くに進路決定し、新しい生活に向けわくわくとした準備を親子ともにする方が、有意義な時間を過ごせるのではないかと思うのです。

ワセダシカでは早くに決まった子たちに対しても、学校で学ぶための準備をしっかりすることを伝えています。

たとえば保健や生物、化学の勉強をおさらいしたり、歯科助手のアルバイトを始める子もいます。

また何よりも大切に伝えているのは自己管理をしっかりできるようになることです。

いつまでもお母さんに起こしてもらっているのではなく、自分で起きて身の回りのことは自分ですること。

忘れ物や遅刻の常習犯は医療の学校では通用しません。わからないことは「お母さん聞いといて」ではなく自分で問い合わせ、自分で解決すること。

浮かれて遊んでいる場合ではありません。何のために専門学校に通うのか、目的をしっかり持って3年間がんばる!ということを入学前から心しておきましょう。

 

また、新しい自分で勝負できること!もメリットの一つだと思います。

高校で推薦をもらえる人たちは本当に素晴らしい努力を重ねてきた人たち。その努力はもちろん、指定校推薦という「確実な入学」を約束されるメリットがあります。

ただ、やはりいろんな理由で高校時代お休みが多くなってしまったり、自分なりの勉強の仕方をなかなか見いだせず成績が振るわなかった人も、もちろんいます。

でも新しくやり直すチャンス!がAO入試入学で可能になるのです。

「なりたい」という目的がはっきりすると、苦手だった勉強も目的なくただやらされていた時に比べ、「がんばろう」と思えるもの。この覚えている難しい漢字の名前一つ一つが夢へのパズルの一ピースであることを感じられると、勉強する理由が明確になってきます。また同じ夢を志す仲間がいることも、がんばり続ける力になります。

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  1. ・ワセダシカの臨地・臨床実習のこと
  2. ・歯科衛生士|早稲田医学院
  3. ・歯科衛生士のやりがい|卒業生の感想