ワセダシカ コラム

2024/06/28AO入試のメリット・AO入試で気を付けること

専門学校ではAO入試(総合型選抜)は主な入試方法になりますが、そのメリットはどんなこと?また気を付けなくてはいけないことなどはどんなこと?

AO入試とは

学力重視ではなく、歯科衛生士になりたいという熱意、可能性、適性などを面談で評価する入試制度です。

高校の成績がすべてではない、というのは、歯科衛生士になるための専門的な技術や知識はすべて、この学校で一からしっかり学ぶことができるから。とはいえ、国家試験を目指して勉強していく3年間は生涯で一番勉強する3年間となるでしょう。コツコツと復習をしたり、実習したことをまとめたりする「継続してコツコツ学び続ける力」は必要なスキルといえます。

ワセダシカのアドミッション・ポリシー

アドミッション・ポリシーとは、いわば学校が求めている“人物像”です。

ワセダシカのアドミッションポリシーは、次の4つ。

1.常に学ぶ意欲を持ち努力を続けること

2.心身ともに健全であり自己管理ができること

3.医療人としてのルールやマナーを遵守できること

4.協調性を持ったコミュニケーションをとれること

まずは、これらに「自分は当てはまる!」という確認をしておきましょう。そして、エントリーシートを書くことで「歯科衛生士になりたい理由」「この学校を志望する理由」をはっきりと言葉にしておきましょう。面談では自信を持って「コミュニケーション能力の高さ」と「やる気は十分!」というところを押し出せれば大丈夫!

AO入試の倍率って?

専門学校では入試倍率を公表していません。ですが、多くの専門学校でAO入試の割合が高くなってきています。

専門職を学ぶ場所である専門学校は就職していく先もまた様々。学校は年齢、性別、国籍、偏差値などに偏らず、いろいろな可能性を持つ学生たちに専門的な知識と技術を身に着けてもらい、社会人として立派にひとり立ちしていくための場所です。そのため既卒や社会人の入学も多く、AO入試での増えているのです。

ちなみにワセダシカの入試の比率は7割がAO入試。夜間部に至ってはほとんどの方がAO入試を利用しています。「勉強は久々・・・」という再進学組も「前向きに頑張れる、元気が取り柄!」という高校生も積極的にAO入試で入学しています。

AO入試で気を付けること

AO入試は「誰にでもチャンスがある入試」です。積極的に利用するとよいでしょう。

もちろん入試ですから「絶対に落ちない!」というわけではありませんが、このチャンスを生かしてください。

自分自身で勝負していくには、高校3年間、いや中学、小学校、それ以前からの「自分」を作り上げているすべての要素が大切になってきます。学力や語学力といったことではなく「人間性」つまりは「個性」が大事な時代へと大きく変わりつつあるのです。

AO入試では

「きちんと自分の意志で進学を決めてきた」かどうか

「3年間学び続ける素質と意欲があるか」など短い面談の時間で確認されます。

またちょっとしたことでもうそを言ったりごまかしたりするとすぐに見抜かれてしまい、信頼を失ってしまうことがあります。ただ正直にと言っても必要のないことまでペラペラしゃべる必要はありません。

聞かれたことにまっすぐにこたえること。

自分で考え自分の口で意思表明をすること。

この二つがとても大切です。

AO入試のメリット

なによりも、進路が早く決まること

高校の先生の中には、早くに進路が決まると浮かれて遊んでこれから受験をする子たちに悪影響だ、とか、早くに決めさせるなんて専門学校側の都合だ、などとおっしゃる先生もおります。

でも果たして本当にそれだけでしょうか?早くに進路を決めた子やそのご家庭にとって、進学に向けた準備を早くから始められることは、精神的な面や生活面でも、メリットが大きいのではないでしょうか。

どの学校も募集には定員がありますので、のんびりしていると募集が締め切られます。(ちなみにワセダシカは昼間部63名夜間部33名だけの募集です!)

また、年度末ぎりぎりの進路決定では最初の学費の納入などの出費と学用品費の出費が重なるなど、金銭的に苦しくなる場合も。

また受験生のいるピリピリした空気を年明けまで引っ張ることの息苦しさ、生活のしづらさ。

それよりも早くに進路決定し、新しい生活に向けわくわくとした準備を親子ともにする方が、有意義な時間を過ごせるのではないかと思うのです。

ワセダシカでは早くに決まった子たちに対しても、学校で学ぶための準備をしっかりすることを伝えています。

たとえば保健や生物、化学の勉強をおさらいしたり、歯科助手のアルバイトを始める子もいます。

また何よりも大切に伝えているのは自己管理をしっかりできるようになることです。

いつまでもお母さんに起こしてもらっているのではなく、自分で起きて身の回りのことは自分ですること。

忘れ物や遅刻の常習犯は医療の学校では通用しません。わからないことは「お母さん聞いといて」ではなく自分で問い合わせ、自分で解決すること。

何のために専門学校に通うのか、目的をしっかり持って3年間がんばる!ということを入学前から心しておきましょう。

 

また、新しい自分で勝負できること!もメリットの一つだと思います。

高校で推薦をもらえる人たちは本当に素晴らしい努力を重ねてきた人たち。その努力はもちろん、指定校推薦という「確実な入学」を約束されるメリットがあります。

ただ、やはりいろんな理由で高校時代お休みが多くなってしまったり、自分なりの勉強の仕方をなかなか見いだせず成績が振るわなかった人も、もちろんいます。

でも新しくやり直すチャンス!がAO入試入学で可能になるのです。

「なりたい」という目的がはっきりすると、苦手だった勉強も目的なくただやらされていた時に比べ、「がんばろう」と思えるもの。この覚えている難しい漢字の名前一つ一つが夢へのパズルの一ピースであることを感じられると、勉強する理由が明確になってきます。また同じ夢を志す仲間がいることも、がんばり続ける力になります。