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2021/08/24歯科衛生士にならなきゃよかった!にならない為のポイント解説

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私たちの生活に身近な歯科医院で活躍できる専門職「歯科衛生士」は、女性を中心に人気の高い職種のひとつです。

しかし、歯科衛生士に限ったことではありませんが、イメージしていた理想の働き方とは程遠く、せっかく夢を叶えたにもかかわらず退職を余儀なくされる人も少なくありません。

 

「歯科衛生士にならなきゃよかった」と感じるのはどのようなパターンが多いのでしょうか。

 

これから歯科衛生士を目指すうえで、あえて覚えておきたい現役歯科衛生士が抱いている不満や、早期退職に至らないようにするためのポイントも合わせて解説します。

現役歯科衛生士が抱いている職場への4つの不満

そもそも、歯科衛生士が退職を決断するとき、どのような点に不満を抱くケースが多いのでしょうか。

今回は代表的な4つのパターンに分けて解説します。

1.職場の人間関係に不満がある

歯科衛生士が勤務する職場は大企業とは異なり、個人で開業している歯科医院などの小規模な医療施設が多い傾向にあります。

数名の歯科医に対し10名程度の歯科衛生士や歯科助手で構成されている職場がほとんどで、中には医院の開業時から長く勤務している歯科衛生士もいるでしょう。

 

コミュニケーションスキルが高い人の場合、初対面の人が多くても短時間で組織に馴染めるケースもありますが、そうでない人の場合は数週間経っても周囲の先輩との壁のようなものを感じてしまうこともあります。

2.職場環境に不満がある

衛生管理がずさんであったり、職場内にハラスメントが蔓延していたりと、劣悪な職場環境が理由で退職を考える歯科衛生士も少なくありません。

特にハラスメントは職場環境に深刻な影響を与え、改善する見込みがないと感じてしまうと連鎖的に退職者が増えることもあります。

 

ちなみに、ハラスメントは上司から部下に対して行われるものばかりではなく、同僚や後輩から嫌がらせやいじめを受けるケースも考えられます。

3.仕事内容に不満がある

医師と看護師の仕事内容や処置できる範囲が異なるように、歯科医でなければ対応できない業務と、歯科衛生士が対応できる業務も明確に分かれています。

 

人手不足に悩む歯科医院も少なくありませんが、だからといって歯科衛生士が範囲外の処置をしてしまうと、責任問題に発展する可能性があります。

 

また、反対に、ハラスメントなどによって本来の業務を与えず、雑務に専念させているような場合でも仕事内容に不満を抱き、退職に至るケースもあるでしょう。

後悔しないために就職前に調査や見学をしておく

大学や専門学校では歯科衛生士に必要な知識や仕事内容を勉強することはできますが、職場環境や労働条件の良し悪しまでは把握できません。

 

歯科医院によっても就業規則や条件、待遇の良し悪しは異なるほか、職場の雰囲気や人間関係は実際に働いてみないと分からないものです。

 

しかし、せっかく歯科衛生士の夢を叶えるのであれば、より良い条件のもとで働きたいと考えるのは当然のこと。

 

そこで、ぜひおすすめしたいのが、就職前の段階でさまざまな歯科医院を調査し、可能であれば職場見学に参加してみることです。

 

求人情報を比較することはもちろんですが、先輩や知人などの伝手を使いながら、歯科医院に勤務経験のあるOBなどに直接話を聞いてみると大いに参考になるはずです。

また、実際の職場を見学することで、おおよその雰囲気が把握できるかもしれません。

歯科医や歯科衛生士、歯科助手の表情がいきいきとして、積極的にコミュニケーションをとりながら良好なチームワークで連携できている職場は働きやすい可能性が高いといえるでしょう。

どうしても職場が合わないときは転職を検討

事前に調査や見学をしていたとしても、実際に働いてみると自分には合わないと感じることもあります。

それは人間関係であったり、職場の雰囲気や環境など、さまざまな要因があるでしょう。

 

そのような場合には、思い切って転職を検討してみるのもおすすめです。

 

歯科衛生士は深刻な人手不足が続いており、多くの歯科医院で専門資格をもった人材を募集しています。そのような状況だからこそ、働きやすい職場づくりに力を入れている歯科医院も少なくありません。

まとめ

歯科医院は開業医が多いため、「転職しても同じような勤務先で、あまり状況は変わらないのではないか」と考える歯科衛生士もいるでしょう。

 

しかし、歯科衛生士の人手不足は深刻であり、多くの歯科医院では専門資格をもった人材を歓迎してくれるはずです。

 

能力やスキルの問題ではなく、働く環境が変わることで力を発揮する人も少なくありません。

より良い条件で自分に合った働き方を実現するためにも、歯科衛生士にならなきゃよかったと思わない為にも、今回紹介した内容を就職・転職時の参考にしてみてください。