ワセダシカ コラム

2021/05/19歯科衛生士になるには??流れとかかる費用総ざらえ

この記事では歯科衛生士になるための流れや費用感を解説します。
だれでも歯科衛生士になれるのかどうかもわかりやすく説明するので参考にして下さい。

歯科衛生士になるまでの流れ

歯科衛生士になるにはどのようなステップを踏む必要があるのでしょうか。
歯科衛生士なるための必要条件を確認した上で、現場で働けるようになるまでの道のりを見ていきましょう。

 

歯科衛生士になるには国家試験の合格が必要

歯科衛生士は国家資格なので、国家試験を受けて合格しなければ免許の申請と登録ができません。
毎年実施されている歯科衛生士国家試験を受験し、合格ラインを越えれば歯科衛生士の資格を取得できます。
合格率が95%前後なので比較的合格しやすい国家試験として知られています。

 

歯科衛生士国家試験の受験資格

歯科衛生士国家試験は誰でもすぐに受験できるわけではありません。
厚生労働省指定の歯科衛生士学校・歯科衛生士養成所で3年以上の養成課程を修了し、卒業試験に合格すれば、国家試験受験の資格が与えられます。

 
以上の条件を考慮すると、歯科衛生士になるには次のようなステップを踏む必要があります。
大学や短期大学・専門学校へ入学する→歯科衛生士としての養成課程を修めて卒業試験に合格する→そして国家試験を受験し合格
免許の申請と歯科衛生士としての登録を済ませて、歯科衛生士の求人を探します。書類選考や面接選考を受けて採用してもらえれば歯科衛生士として働き始めることができます。

 

歯科衛生士になる為の費用感

歯科衛生士になるにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。歯科衛生士になるために負担しなければならない費用を具体的に紹介します。

教育を受けるための学費

まず、専門学校や大学などに通うための学費の負担があります。
学費は入学金と授業料に加え、授業を受けるために必要な教材費や実習費、学校の運営に必要な施設維持費などに分けることが可能です。
どの学校に通うか、私立、国公立などによっても学費には違いがあります。
例えば、都内の私立歯科衛生士専門学校の学費は約300~380万円程度です。

 

学校に通うための費用

学校に通うには交通費や家賃などがかかる場合があります。
どの地域にも歯科衛生士養成校が多数あるわけではなく、学校ごとのカリキュラムの違いや雰囲気なども違うので、自分の理想とする学校が必ずしも近所にあるとは限りません。
希望する養成校が近隣にある場合にはあまり大きな費用にはなりませんが、交通費や家賃が学費と同じくらい大きな負担になる場合もあるので注意しましょう。
遠方への通学なら定期券を購入して月1万円程度、家賃は地域差が大きいですが、毎月数万円から10万円くらいはかかります。
三年間にすると交通費が36万円程度、家賃が200万円から400万円程度です。

 

国家試験の受験と歯科衛生士の登録にかかる費用

学校を卒業して受験資格を得たとしても、国家試験に合格して歯科衛生士としての登録を済ませなければ働くことはできません。
歯科衛生士の国家試験は14300円の受験手数料がかかります。
全国各地で実施されているので交通費が莫大になることはあまりありませんが、会場が遠い場合には数千円の負担になることもあるでしょう。
合格してから免許を登録するときには登録免許税と手数料がかかります。
歯科衛生士は登録免許税が9000円、手数料が4750円です。
学費に比べるとわずかな金額ですが、合計すると3万円近くなるので念頭に置いておきましょう。

総額はさまざま

国立や県立の学校を選ぶか、私立の学校を選ぶか、下宿をするかなどといった点に違いはありますが、私立の専門学校が比較的多いことを考慮すると、下宿をせずに私立の専門学校を選んだとして350万円から400万円くらいになるでしょう。

社会人や主婦でも歯科衛生士を目指せる


歯科衛生士になるには費用を負担できるように資金を確保することは必要です。
ただ、専門学校などの養成課程でしっかりと学び、単位を取って卒業すれば誰でも歯科衛生士になることができます。
文系の方も含め、これから高校を卒業しようとしている人ももちろんですが、社会人や主婦でも今から歯科衛生士を目指すことが可能です。
資格を取って仕事を始めればお給料も高く求人数の多い歯科衛生士なら、かかった負担を取り戻すことは数年でかないます。

また、歯科衛生士の養成校は昼間のコースだけでなく夜間のコースも設けている学校があります。
昼間は働いていて学校に通うことができない社会人でも仕事を終えてから学校に行って授業を受けることが可能です。
主婦の人は家庭の事情によって学校に通える時間帯が異なりますが、昼間か夜間のどちらかで時間を確保できれば必要な課程を修了できます。
忙しくて学校に通うのは無理かもしれないと思っていた社会人や主婦も歯科衛生士になりたいなら前向きに検討してみましょう。

また社会人で雇用保険に一定期間加入していた方は、通う学校の講座が対象であればハローワークを通して専門実践教育訓練給付金を受け取ることができます。
これは最大で学校に通うのにかかった費用の70%が戻ってきますので、社会人の方は希望する学校が対象校かどうかを調べてみることをお勧めします。

歯科衛生士になるためにまずは学校へ

歯科衛生士になるには専門学校や短大・大学などで知識と技術を学び、臨床実習を経て養成課程を修了し、国家試験に合格することが必要。

年間以上の就学が必要になるので学費や下宿費などの負担が大きくなりますが、入学してしっかりと学べば歯科衛生士になることは難しいことではありません。
将来を見据えて歯科衛生士を目指すならまずは学校選びから始めましょう!