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- 2021.12.15歯科衛生士になりたい方必見!専門学校の学費の相場は?大学・短期大学とも比較
- 2021.12.15歯科衛生士になるには?学校によるカリキュラムの違いや特長を解説
歯科衛生士になりたいという夢を叶えるためには、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。
しかし、歯科衛生士国家試験は所定のカリキュラムを提供している専門学校や短期大学、大学などを卒業することが受験の条件として定められています。
そこで多くの方が気になるのが、どの程度の学費がかかるのかということではないでしょうか。
今回の記事では、専門学校と短期大学、大学ごとにかかる費用の相場や、費用の内訳なども詳しく解説します。
専門学校(全日制)の学費について
一口に専門学校といっても、日中昼間の時間帯に授業を行う全日制の課程と、夜間に授業を行う定時制の課程が存在します。
一般的に、高校を卒業した学生のほとんどは全日制の専門学校に進学するケースが多いですが、どの程度の学費がかかるものなのでしょうか。
歯科衛生士養成課程は法律によって3年以上の課程と定められているため、専門学校も3年制となります。専門学校の学費の相場および内訳は以下の通りです。
● 入学金:10万円程度(初年度のみ)
● 授業料:50〜70万円程度/年
● 教材・実習費など:30〜50万円程度/年
● その他諸費用:10〜30万円程度/年
入学金は初年度のみですが、授業料および教材費、実習費、その他諸費用は1年ごとに支払う必要があります。
そのため、上記を合計すると1年あたり約100〜150万円の費用が発生し、3年間では300〜400万円程度かかる計算となります。
専門学校(定時制)の学費について
社会人として働きながら資格取得を目指している方や、日中の時間帯はアルバイトがある学生などの場合、全日制ではなく定時制の専門学校への入学を検討している方も多いことでしょう。
全日制と同様、定時制であっても3年間の通学が必須であり、学費の相場としては以下の通りです。
● 入学金:10万円程度(初年度のみ)
● 授業料:50〜60万円程度/年
● 教材・実習費など:20〜30万円程度/年
● その他諸費用:10〜30万円程度/年
入学金や諸費用はほとんど変わらないケースが多いですが、授業料や教材費、実習費などは全日制の専門学校に比べると若干低く設定されている傾向があります。
定時制の場合、夜間の限られた時間帯に集中してカリキュラムが組まれることが多いため、その分学費の負担も少ないと考えられます。
上記を合計すると、300万円以下の学費で収まるケースもあります。
大学の学費について
4年制大学の場合、専門学校や短期大学とは異なり通学期間が1年長いため、その分学費も高額になりがちです。
また、大学の場合、歯科衛生士の資格取得に特化した学部は少なく、「口腔保健学科」や「歯学部」などで幅広い知識を学べることが特長です。
そのため、どの学部を受験するかによっても教材費や実習費などが変わってきます。
● 入学金:10〜30万円程度(初年度のみ)
● 授業料:100万円程度/年
● 教材・実習費など:20〜30万円程度/年
● その他諸費用:10〜30万円程度/年
授業料や教材費、実習費などを含めると、1年あたり150万円程度の費用がかかる計算となり、4年間のトータルでは500〜600万円程度の学費がかかります。
大学によっては、歯科に関連する学科以外にも看護学科や福祉学科などを併設しているところもあり、特色を生かした教育が行われています。
また、専門学校とは異なり、さまざま臨床研究が盛んな大学も存在します。
単に資格取得を目指すだけでなく、より専門的な知識を身につけ将来のキャリアに生かしたいと考えている方にとっても、大学へ進学する意味は大きいといえるでしょう。
短期大学の学費について
短期大学は4年制大学と併設されているケースも多く、歯科衛生士養成課程を提供している学校としては大学よりも短期大学のほうがメインといえます。
専門学校と同様、3年間の通学が必要となり、一般的には「歯科衛生学科」などの学部へ入学することとなります。
短期大学における学費の内訳・相場は以下の通りです。
● 入学金:10万円程度(初年度のみ)
● 授業料:50〜60万円程度/年
● 教材・実習費など:30〜50万円程度/年
● その他諸費用:10〜30万円程度/年
平均的な金額としては全日制専門学校と同程度であり、4年制大学に比べると出費を抑えることもできるでしょう。
ただし、専門学校に比べたとき、歯科衛生士養成課程を提供している短期大学は決して多くありません。
そのため、必ずしも自宅から通える範囲に短期大学が見つからないケースも考えられます。
まとめ
歯科衛生士養成課程を運営している学校は、専門学校以外にも大学、短期大学があり、いずれも3年以上の通学が必須となります。
専門学校および短期大学は3年で資格取得が目指せるため、学費も安く抑えることができるでしょう。
一方、4年制大学の場合は通学期間が長い分学費も高額になりがちですが、歯科衛生の分野以外にもさまざまな知識を身につけられ、将来のキャリアの幅も広がってくるはずです。
自分自身が目指す将来のために、学費とのバランスも考えながら学校選びの参考にしてみてください。
女性に人気の職業としても知られている歯科衛生士。歯科医院では不可欠な専門職であり、資格さえ持っていればさまざまな場面で活躍できるメリットもあります。
スキルを生かし第一線で活躍する歯科衛生士の姿を見て、「自分もあんな風に働いてみたい」と考える方も少なくありません。
そこで今回は、歯科衛生士になるためにはどのような方法があるのか、学校によるカリキュラムの違いや特長などもあわせて解説します。
歯科衛生士になるにはどんな方法がある?
歯科衛生士とは、主に歯科医師のサポートをしたり、患者に対して口腔ケアなどの指導を行ったりする専門職です。
看護師と同様、国家資格を取得し歯科衛生士として登録していなければ従事することができません。
歯科衛生士になるためには、毎年3月に行われる歯科衛生士国家試験に合格する必要がありますが、試験を受験するためには歯科衛生士養成機関で専門知識や技術を習得し卒業することが条件となります。
歯科衛生士養成機関とは、歯科衛生士を養成するカリキュラムを提供する大学や短期大学、専門学校などを指します。
なお、歯科衛生士養成機関は従来2年制となっていましたが、法改正によって2010年以降は3年制以上へと変更されています。
学費の違い
歯科衛生士養成機関への進学にあたって、多くの方が気になるのが学費の問題ではないでしょうか。
専門学校と短期大学、大学では通学期間も変わるため、期間の短い専門学校や短期大学のほうが学費は安価である傾向があります。
また、入学する学校によっても学費の金額は異なりますが、平均の相場としては1年あたり50万円程度のところが多いようです。
なお、学校ごとの学費の違いや、入学金・諸費用も含めた詳細な内訳については、『歯科衛生士 専門学校 学費』のページでも紹介しているため参考にしてみてください。
学校によっても異なる通学期間
歯科衛生士になるためには、冒頭でも紹介したとおり、2010年から法改正によって3年以上の課程を修了することが必須となりました。
通常、短期大学は2年、専門学校は1年または2年程度の課程のところが多いですが、法律によって歯科衛生士養成課程は3年以上と定められている以上、短期大学や専門学校であっても最低3年間の通学が必須となります。また、大学の場合は、より専門的な内容を4年の課程で修了します。
歯科衛生士になるための資格を取得するだけであれば、短期大学や専門学校のほうが短期間で卒業でき学費の面でも安く抑えられるため、メリットは大きいでしょう。
しかし、将来的なキャリアを考えたとき、単に資格を取得するだけでなく、大学を卒業していたほうが採用時に有利にはたらくケースは多いものです。
そのため、コストや通学期間だけでなく、自分自身が今後どのようなキャリアを歩みたいかによっても慎重に学校を選ぶ必要があります。
専門学校と大学・短期大学のカリキュラムはどう違う?
では、専門学校と短期大学、大学は、それぞれどのようなカリキュラムを学ぶのでしょうか。
いずれの課程においても、歯科衛生士の資格を取得するために必要なカリキュラムは受講できます。
具体的には、「歯科衛生士学校養成所指定規則に定める教育内容修得単位表」のなかに定められている”基礎分野”、”専門基礎分野”、”専門分野”がすべて網羅されており、その単位数は93におよびます。
資格の取得を目的として考えたとき、進学する学校によって有利・不利という違いはほとんどありません。
ただし、大学の場合、上記で紹介した歯科衛生士に必要な最低限のカリキュラム以外にも、さまざまな知識を身につけることができます。
また、専門学校のなかには、就職支援に手厚いサポートを提供しているところも存在し、学校だけでは学ぶことのできない実践的な内容を民間企業と連携して学習できます。
大学・短期大学の特長
大学や短期大学は、歯科衛生士に求められるカリキュラムだけでなく、さまざまな内容を学ぶことができます。
たとえば、専攻する課程によっては医療や介護全般に関する知識や、IT関連の知識まで多様です。
現在は歯科衛生士になりたいと考えていても、実際に仕事をしてみるとさまざまな苦労を経験したり、壁にぶつかったりすることもあるでしょう。
そのような中で、「自分には歯科衛生士が向いていないのではないか」、「歯科医院以外で自分を生かせる仕事があるのではないか」という考えに至るケースも想定されます。
大学や短期大学でさまざまなカリキュラムを受けていれば、幅広い知識が身につき、将来のキャリアの幅も広がってくるはずです。
たとえば、歯科衛生士の資格を生かせるのは必ずしも歯科医院ばかりとは限りません。
保健所や福祉施設、医療機関などに籍を置き、子どもや高齢者、患者に対して口腔ケアの指導を行うことも重要な仕事のひとつです。
大学や短期大学で幅広い知識を身につけていれば、歯科医院以外でのキャリアも見えてくるでしょう。
将来を見据えて勉強に専念できるのは学生の特権といえますが、この先の長い人生において学生時代にキャリアが決定するとは限りません。
10代、20代に描いたキャリアと、30代になってからのキャリアが正反対であるケースも決して珍しくないため、大学や短期大学で学ぶことには大きな意義があるといえます。
専門学校の特長
歯科衛生士になるためのカリキュラムに対応した大学や短期大学は数が限られており、自宅から通学できるエリア内に学校がないことも想定されます。
しかし、専門学校であれば大学や短期大学に比べて学校の数が多く、幅広い選択肢の中から選べるのが大きなメリットといえるでしょう。
また、専門学校の多くは歯科衛生士になりたいという学生に対し、資格取得に特化したカリキュラムを運営しているところが多い傾向にあります。
大学や短期大学とは異なり、資格取得のみをターゲットとして学べる専門学校もあるため、授業内容にムダがないと考えることもできます。
そのため、高校を卒業した現役の学生はもちろんですが、社会人を経験してから専門学校へ入学する学生も少なくありません。
将来、歯科衛生士になりたいという明確な目標をもっている場合には、専門学校は最適な選択肢といえるでしょう。
その他にも、夜間に授業を行う夜間部ののカリキュラムを持っている歯科衛生士専門学校もあるので、昼間に仕事をして、夜に学校に通うといった学生もいるのが特徴です。
専門学校卒と大学卒の就職率の違い
これから進学先を選ぶにあたって、学校によって就職率に違いはあるのか、というところも気になるポイントではないでしょうか。
結論からいえば、歯科衛生士は全国的に人手不足の状況が続いており、専門学校または大学・短期大学の違いで就職率が大きく変わるといった傾向はほとんどありません。
ただし、学校によって就職率に違いがあるのは当然のことであり、進学先を選ぶ際には就職率のデータや就職先などの情報も確認しておきましょう。
学校によって就職率に差が出るのはさまざまな要因が考えられますが、典型的な例としては就職サポートの内容が挙げられます。
ほとんどの学校では求人情報を提供していますが、すべての学校において面接対策やエントリーシートの書き方・添削まできめ細かなフォローを行ってくれるとは限りません。
学校が綺麗だからここにしよう!先生が優しそうだからここに決めた!といった理由で学校選択をせずに、国家試験対策は丁寧にやってくれるか?などリサーチした上で学校選びをするのが良いでしょう。
まとめ
今回紹介したように、歯科衛生士になるには所定のカリキュラムを運営している専門学校や大学、短期大学を卒業し、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。
学校によっても通学期間や受けられるカリキュラムの内容も異なるため、自分自身が目指すキャリアを想定して学校を選ぶようにしましょう。
また、卒業後の就職も見据えて、就職支援が充実した学校を選ぶことも重要なポイントといえます。